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2015年11月23日月曜日

アンジェリカ・リデル

昨夜はアンジェリカ・リデルの舞台を東京芸術劇場に観に行く。
いいとか悪いとか、観に行くべきとかそうでないとか、そういう次元の舞台ではないので、自己判断で責任を持って観に行けばいいものだと思うけれども、先日ワークショップ公演に参加した経験から見ると、この作品はアンジェリカの作品の中でもかなりエンターテイメント性の強い、毒のない観やすいものではないかと感じた。
舞台上に起こる痛みのすべてがほぼアンジェリカのみにのしかかっていた。
もっともっと強烈で、危険で、怖ろしいものが観たいと思った。
日本のフェスティバルでは限度があるのだろうなとは思うけれども、もっともっとすごいものがあるのだから今の日本人にこそそういうものを断固無理矢理押しつけるような毅然としたフェスティバルが欲しい。
そう感じるのも先日のワークショップ公演がアンジェリカの次の新作のクリエーションに関わる強烈なものだったので、その印象が心身に強く残りすぎているからだと思う。そのワークショップ公演でさえも結局クローズドになってしまった・・・。
どうせレースを走るのなら、一番速い車で走りたいという欲求。
公演後、アンジェリカはホテルに戻っていたため、シンドや他の出演者たちと飲みに行く。
韓国・中国・スペイン・フランス・日本・・・。
多国籍感がすごいが、アンジェリカの集めた人たちなのでいいフィーリング。
それにしてもアンジェリカはすごい。絶対に丸くなって欲しくない。
このまま永遠に世界を呪詛し罵倒し続けて欲しい。
12月に撮影する次の映画に向けてとても静かな覚悟がとれた夜。

『地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)』
作・演出・美術・衣裳:アンジェリカ・リデル

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