Translate


出演情報

最新の出演情報などは以下のweb、Twitterにてご確認下さい。


webhttp://masanorikikuzawa.strikingly.com
Twitterhttps://twitter.com/renonremon

2012年3月8日木曜日

地上は美しき哉 心ひとつで


昨日まで映画の撮影で再び新潟に行っておりました。
一月下旬の新潟は吹雪いていたのですが、今はもう、街からほとんど雪は消えて、だいぶ暖かくなっていました。

今回は、最終日に少し時間が空いたので、市内を歩いて散策。
古町通りを抜けて、佇まいの美しい白山神社、そして前から行ってみたかったりゅーとぴあへ。屋上の庭園から見る信濃川は本当に美しかったです。

りゅーとぴあを出て、すぐ隣に見える白くて美しい洋館風の建物が気になって中に入ると、そこは「新潟県政記念館」。洋風建築が素晴らしく、現存する日本最古の県会議事堂です。一見の価値あり。なんと入場無料です。

そこから北へぐるっと回って、坂の上の「日本海タワー」へ。
昭和の残り香がプンプンする建物で、その面白さは体験した人にしか解りません。
なんとも味のある建築物です。

そこからちょっと先に進むと、「安吾 風の館」があります。(写真はその入口です)
新潟出身の作家、坂口安吾さんの生家跡のすぐ近くに静かに佇む大正11年築の旧市長公舎です。ここもなんと入場無料。ちょうど安吾のお兄さんを特集した展示でした。
お兄さんの言葉「地上は美しき哉 心ひとつで」に、心打たれました。
廊下の壁に、第一回安吾賞を受賞した野田(秀樹)さんの言葉があって、こんなところで、とうれしくなりました。

風の館を出て少し戻った所にある「砂丘館」。
これまた美しい建築物です。
ギャラリーになっていて、中嶋佑一さんの展覧会「イテ、イナイモノ。」を見ました。
ノダマップで一緒だった益山兄弟の劇団「子供鉅人」の衣装デザインも手がけた人で、ヘンテコでとにかく面白かったです。

風の館も砂丘館も庭がすごくて圧倒されます。
木や石の配し方がとても堂々としていて、造った人の心意気が伝わってきます。

これまで新潟は、ベースと現場と宿泊先と飲み屋さんしか行ってなかったので、とても良い時間でした。新潟からは大好きな文学者、日本のアンデルセン、小川未明さんやあの「抒情画」の蕗谷虹児さんも出ているので、いつかそのゆかりの地も訪ねてみたいです。

映画を通して、新潟と、じっくり時を重ねていけること。
何という贅沢。
とてもうれしく思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿